ロッドの良し悪しはブランクスで決まる。
個人的にロッドを購入する際は、やはり信頼あるブランクス
であるかどうかでを選ぶ。
ブランクスがOKであれば、
シート、ガイド等のパーツは交換して
好みのロッドに仕上げられる。
昔のロッドはいいロッドが多い。
いいというか、自国で丁寧に作られたものが多い。
そんなメーカーの一つがシェイクスピアだった。
グラスロッドフェチの自分としては、
カーボン時代になってシェイクスピアは、魅力がなくなったと思う。
一番好みは、白いグラスのワンダーロッドだった。
初期は、フェルールにバンブー時代のように金属フェルールだった。
のち、フェンウィックのフェラライトフェルールの後だと思うが、
スリップオーバーフェルールとなった。
この時代が一番、当時のグラスとしては張りが強くて今のグラスに近い感じ。
その後、代名詞となったアグリースティック。
カーボンとグラスのハイブリッドで、
トップ部がオールグラスでクリアとなっていて柔らかい。
しかし、どんなに曲げても折れないということで世界的には有名で
今も(品質問題外)シリーズとしては続いている。
残念ながら、このころはカーボンの初期時代。
ロッドを造るカーボンファイバーは、縦繊維がアクションを、横繊維が強度を造る。
まだ横繊維カーボンシートのみで、軽くはある程度できるが、
今のカーボンのような張りのあるアクションはあまり出せなかった。
だからグラスとハイブリッドして強度を宣伝していったのかもしれない。
日本でいえば、オリムピックの日本初のカーボン、世紀シリーズのようなもの。
(縦繊維カーボンは純世紀シリーズになってから)
これらはすべてフライロッド。
個人的には、このロッドはハーリング(シンキングフライラインによるトローリング)、
レイクトローリング(12LBレッドコア)、
餌を使ったムーチングに使用している。
これらの釣りは、今のカーボンでは張りが強すぎてフッキングが悪い。
似たようなものが、真鯛のコマセ釣り用のローリングアクションのロッド。
ただ、湖用には強すぎてしまうので、グラス系のフライロッドを代用、
一度グリップ、ガイドをすべて取り外してリメイクしている。
こんな古いロッドの改造もできる限りお受けしています。
納期はなかなかかかりますが、ご相談ください。


